
小学校受験での面接のタブー(やってはいけないこと)
ってどんなものがあるの?
この記事では、小学校受験の面接でやってしまいがちなタブーをご紹介します。



- 経済的に問題があると思われる言動をする
- モンスターペアレンツと思われる言動をする
- 丸暗記したそのまま回答をする
- 両親のあいだで「家庭の教育方針」が一致していない
- 「家庭の教育方針」を聞かれて、学校とは異なる教育方針を答える
- 宗教系の学校で、その宗教に否定的な発言をする
- 学校行事やPTA活動などに非協力的な発言をする
- 学校の方針に否定的な意見をする
- 子どもの短所を聞かれて、他の子どもを傷つけるかもしれない思われる発言をする
- 「学校でしつけをしてもらいたい」と言う
- 生活習慣に問題があると疑われることを発言する
- 違う学校名を答えてしまう
- 面接官を見下したような態度
- 教育に無関心・否定的(父親に多い)
- 堂々とした態度を出そうとして横柄な態度になる(父親に多い)
- プレゼンのように長々と話す(父親に多い)
- 子どもや父親への質問に口をはさむ(母親に多い)
- 子どもが泣き出してしまう、黙りこんでしまう
- 赤ちゃん言葉や甘えた言葉で話す
- 質問されるたびに親の方をチラチラ見てしまう
- 面接にふさわしくない派手な服装や髪形
経済的に問題があると思われる言動をする
間違えても「最近は仕事が減ってしまい、家計は火の車です。」などと答えないようにしましょう。
特に私立では色々な費用がかかるため、経済的基盤が安定していて学費は問題なく払えるかどうか、という点は重視されます。
「経済的な問題は皆無で、学費は絶対に払うことができます」という言動・姿勢を貫きましょう。
モンスターペアレンツと思われる言動をする
「この保護者に入学されてはトラブルになるだろうな」と思われるような発言はしないようにしましょう。
例えば、「我が家の教育方針は絶対正しく、アドバイスを聞く耳は持たない」という姿勢は警戒されます。
学校側では、入学後モンスターペアレンツ化しそうな保護者を見極める意味でも、「トラブルが起きた時にあなたはどうしますか?」という質問を設けています。
丸暗記したそのまま回答をする
丸暗記した回答を「ヤマが当たった!」とばかりに回答するのはNGです。
面接官は何百人もの親御さんを見てきた百戦錬磨のプロ。
すぐ見抜かれてしまいます。
回答を1語1句、丸暗記するのではなく大筋を理解した上で覚えて、色々な質問に対応できるようにしましょう。
両親のあいだで「家庭の教育方針」が一致していない
「家庭の教育方針」を聞かれた場合に、両親で食い違った回答をしたり、両親がお互いの回答を否定するような言動、素振り、表情をしないようにしましょう。
面接では、両親のあいだで教育方針が一致しているかどうかが重視されています。
「家庭の教育方針」を聞かれて、学校とは異なる教育方針を答える
「家庭の教育方針」を聞かれた場合に、「学校の教育方針」と明らかに異なることを言ってしまうのはNGです。
面接では、学校の教育方針が家庭の教育方針とおおむね一致しているかを重視しています。
宗教系の学校で、その宗教に否定的な発言をする
学校の宗教を否定するのがNGなのはもちろんのこと、「子どもにはあまり宗教にのめり込まないで欲しいです」なども言わない方が良いでしょう。
ミッション系の学校では宗教に関する質問をされることが予想されるため、注意が必要です。
学校行事やPTA活動などに非協力的な発言をする
面接官は「学校行事、PTA活動などに協力的か」も重視しています。
そのため、忙しいからといってあまりにも非協力的な発言はNGです。
「出来る限り協力したい」という姿勢を見せることが大切です。
学校の方針に否定的な意見をする
学校の方針に否定的な意見をすることはNGです。
例えば、
- 私服通学の学校に「制服通学にしてほしい」
- 先生の手作りプリントを中心に学習する学校に「検定教科書を使用してほしい」
- 「宗教教育のかわりに道徳教育をしてほしい」
- 校外学習に力を入れている学校に「校内学習に力を入れてほしい」
といったような意見です。
小学校には学校の数だけ異なる理念や特色があり、特に私立の小学校に顕著です。
子どもの短所を聞かれて、他の子どもを傷つけるかもしれない思われる発言をする
子どもの短所を聞かれたときに、「気が短くてカッとなりやすい性格です」という回答をしてしまうと、「入学後、他の子どもを傷つけてしまうかもしれない」と思われかねません。
子どもの長所や短所は面接でよく聞かれる質問のひとつです。
面接では「気が短い、気が弱い、飽きっぽい」という直接的な表現は使わない方がよいでしょう。
短所を言うときは、「気が短い→活発で行動力がある、気が弱い→慎重で他人を思いやれる、飽きっぽい→切り替えが早い」といったように長所と結びつけながら、表現が直接的になりすぎないように工夫することが大切です。
「学校でしつけをしてもらいたい」と言う
子どものしつけは家庭(親)の役割・責任ですので、「学校でしつけをしてもらいたい」というようなことは言わないようにしましょう。
生活習慣に問題があると疑われることを発言する
「いつも何時に寝て何時に起きますか?」「今朝は何を食べましたか?」と質問された場合に、子どもが「毎日遅くまで起きて朝はギリギリまで寝ています」「朝ごはんは食べません」と答えてしまうと、生活習慣に問題があると思われかねません。
子どもは正直です。
子どもにウソを言うように教えるわけにもいかないので、普段から正しい生活習慣を身に付けるようにしましょう。
違う学校名を答えてしまう
複数の小学校で受験を受けていると、子どもは学校名があやふやになってきます。
そのため「学校の名前」を聞かれたときに、子どもは「違う学校名」を答えてしまったりすることも。
面接官は、「この学校で学びたいという強い意志があるか」という熱意を重視しています。
小学校受験を併願するご家庭は多く学校側もそのことは理解していますが、リスクのあることをわざわざ言う必要はないので、お子さんには「今から受ける学校は〇〇学校ね」と念を押しておきましょう。
面接官を見下したような態度
面接官を「ただの小学生の先生」という見下した態度が垣間見える親です。
教育に無関心・否定的(父親に多い)
小学校受験を受けるご家庭では、母親だけが熱心で父親は無関心な家庭が少なくありません。
面接では、母親だけでなく父親も子どもも、家族が一丸となって取り組む姿勢が重視されています。
そのため父親が教育に無関心で参加していないことが伝わる発言や、受験に否定的な発言はNGです。
堂々とした態度を出そうとして横柄な態度になる(父親に多い)
面接ではよく「自信をもって堂々とした態度で受け答えしましょう」といわれますが、さじ加減を誤ると、横柄で見下した態度に見られてしまいます。
父親に多いのですが、堂々とした態度を出そうとして、座るときに足を広げ過ぎたり、ふんぞり返ったり、身を乗り出したりしないように注意が必要です。
プレゼンのように長々と話す(父親に多い)
面接でプレゼンのように長々と話をしたり、ごり押ししたりするなどはNGです。
特に営業職の父親はお話が上手なのでやってしまいがちです。
ここはあくまでも子どもの面接で、ビジネススキルを披露する場でないことを肝に命じておきましょう。
子どもや父親への質問に口をはさむ(母親に多い)
面接官が子どもや父親に質問している時に、口をはさんだり助け舟を出すのはNGです。
これは母親に多く、子どもが口ごもったときに親が横から口を出したり答えを誘導すると、「過干渉・過保護」「答えを丸暗記させているだけ」と思われてしまいます。
父親に向けた質問に口を出してしまうのも、「母親だけが頑張っている」というマイナスの印象を与えてしまいます。
子どもが泣き出してしまう、黙りこんでしまう
子どもが泣き出してしまう、黙りこんでしまう原因は、
- 知らない人・知らない場所で話すことに慣れていない
- 受け答えで言葉が出てこない
ためです。
知らない人や知らない場所で物怖じしないためには、公園で初対面のお友達と話したり、飲食店で注文をさせるなどして、初対面の人と話す機会を増やすことが効果的です。
希望校が決まっている場合は「体験入学」を設けている小学校もあるので、利用して場所慣れさせるのも手です。
受け答えについては、面接の模擬練習で慣れていきましょう。
赤ちゃん言葉や甘えた言葉で話す
面接で次のような「赤ちゃん言葉」や「甘えた言葉」が出ないように、直しておきましょう。
- ワンワン
- ニャンニャン
- ブーブー
子どもの言葉使いは一朝一夕で直すことができません。
対策としては、普段から子どもに赤ちゃん言葉や甘えた言葉を使わず、普通の言葉で話しかけることです。
質問されるたびに親の方をチラチラ見てしまう
質問されるたびに、子どもが親の方をチラチラ・キョロキョロ見てしまうのは避けたいです。
- 親への依頼心が強すぎる
- 答えを丸暗記しただけ
- 親に言わされているだけ
という印象を与えてしまいます。
このような子どもは「答えが合っているか確認したい」「間違えたらお母さんに怒られるのでは?」という気持ちがあるためです。
そのため面接練習の時は、
- 自信を無くさせるような、頭ごなしに叱りつけるような教え方はしないように
- 丸暗記ではなく自分の言葉で話せるように
練習しておきましょう。
面接にふさわしくない派手な服装や髪形
小学校受験の面接では、校風に合った服装を選ぶのがよいとされています。
そのため複数の小学校を受験する場合、A校では良くてもB校ではふさわしくないケースがあるため、その小学校に合った服装かどうかよく確認しておく必要があります。
また母親の「スカート丈」にも注意が必要です。
立った状態ではよくても、座ったときにスカート丈が思ったよりも上がってしまうことあるためです。
事前に受験用のスカートをはいた状態でイスに座ってみて、チェックしておきましょう。